育児に最適な髪型。
街を歩いている乳幼児連れのママが
肩よりも長く、手入れの良い髪の毛をたなびかせていると
心底うらやましいし
なぜ自分の髪の毛にまで手が回るのか？と
毎度疑問に思う。
わたしの妊娠出産時期の髪型は
手入れの楽さを求め
ギリギリ結べるくらいのボブにしていた。
我が子が自宅にやってきて
風呂に入れるというミッションが追加されると
ボブですら邪魔であると感じるようになり
ショートにした。
あまりにもショートにすることが久々過ぎたので
美容師さんへのオーダーがうまくできず
最初の数回は、思った髪型にならず苦戦したが
最終的にはなんとか納得する髪型がみつかり
しばらくこれで行こう！と決心をした。
ところが世界は、未知のウイルスにより
人との接触をなるべく控えなければいけないという
SF状態になってしまった。
美容院は狭いし、距離が近いし、しゃべるしで
完全に密である。
その時は緊急事態宣言も出ていたので
美容院に行くことははばかられた。
だがしかし、わたしの頭も緊急事態であった。
ショートなので、頻繁に美容院に通うことが望ましいのだが
金も時間も節約したい自分は2ヶ月は絶対に我慢するという
ルールを課していた。
その時すでに、2ヶ月以上経過し
毛量の多さと伸びの速さで自分に定評があるわたしの髪は
爆発し、重たくなっていた。
でも、美容院には行けない・・・。
意を決して、YouTubeで
『ショート 女性 セルフカット』と検索窓に打ち込む。
いくつか動画を物色し
1番わかりやすく簡単そうな方法の動画を見ながら挑戦した。
まさかのビギナーズラックか！？
自分で調整しているからか、
まさに自分の思い通りの髪型に仕上がった。
男性の友人に、自分でカットしているというツワモノが何人かいて
すごいなぁ〜、よくそんなことできるなぁ〜と思っていたのだが、
どうやらできるのだ。ショートは自分で切れるのだ！！
ここでわたしは悟ったのである。
セルフカットに必要なのは『勇気』だけであると！！
と、まぁ、こんな風に思わず興奮して胸熱になってしまうほど
うまくいっちゃったのである。
それから数回自分でカットをした。
そして、慣れてくるとどんどん大胆になるのが人間というものである。
唯一、襟足だけはうまくカットができず不満足だったので、
「バリカン使えばいんじゃね？」
と、なり、襟足にバリカンを当てた。
ブィーーーーーーン。
なんということでしょう。
ものすごくすっきりキレイに仕上がるではありませんか！！！
「もみあげもバリカンでいった方がいんじゃね？」
ブィーーーーーーーーーーン。
なんということでしょう。
まるで美容院で仕上げてもらったかのよう！！！
「毛量減らしたいし、表面の髪の毛も耳まであるから
中もバリカンいっちゃえばいんじゃね？（ツーブロック）」
ブィブィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン！
な〜んということでしょう。
一見すると前面はちょっと長めのショートなのに
側頭部に髪の毛が無いので、頭がふわりと軽くなったのです！！！
ある程度の長さを保ちつつ、頭の軽さを実装し
さらに自分で刈ることによって
頻繁に美容院で手入れする必要もない。
わたしが求めていたものは
ツーブロックだったのだーーーーー！！！！！
というわけで、すっかりツーブロショートがお気に入りに。
ただ、一見すると普通のショートカットなのだが
ひとたび、耳の上や後頭部の髪の毛をめくると
9mmに刈りそろえられたベリーベリーショートが
お目見えするその姿を鏡で見るたびに思う。
「女子レスラー感すげーな・・・」
一体自分はどこへ向かっているんだろう？と
なんとも複雑な気持ちになるのであった。
